夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

今週の #まんぷく (第5週目)

 綺麗に一週間一週間まとまっていて充実しているし、一日一日もまとまって充実している。

連続テレビ小説 まんぷく Part1 (NHKドラマ・ガイド)

連続テレビ小説 まんぷく Part1 (NHKドラマ・ガイド)

 

 今週は復員&生存確認&乱入スペシャルだった感じでした。

なんというか、見ている人をちゃんと考えさせるけれど傷つけない作品だなと回を重ねて思います。鈴さんの無神経な発言もあり、言われる人の立場に立って腹を立てることはあるけれどな。

 

OPでどなたの出演があるかわかるから、ある程度予想ができるし私はリアルタイムでなかなか見られないのでふつーにネタバレを踏むけれど、今週は主要登場人物のほぼ全員の生存が確認でき(野呂さんと竹ノ原さんは不明だけど)戦時中・戦前の問題、確執なども解消されるスッキリした週になりました。

闇市も殺伐としきった感じはなく、先行きは不透明ながらも戦争からの開放感は出ているような。そんななかで世良さんから現実を教えられ、発破をかけられ、鈴さんからプレッシャーをかけられ、ふくちゃんからヒントを貰って今井・立花・香田家共同体は家族一丸となってはんこづくりという新事業を始めます。

その間に牧、善之介と旧姓保科さん夫妻と再会(闇市で)親友の松井玲奈さんの方と再会(闇市で)世良さんと再会(闇市で)加地谷さんと再会(闇市で)忠彦さん帰還(自宅に)真一さん帰還(忠彦さん宅に復員報告)と、闇市で再会する率高いながらもそんなに不自然ではなかったよね。あと闇市で再会できるとその人の暮らし向きもわかりやすいという。ラーメンを一人ひとり食べられる牧夫妻、はんこで名字が変わっているとわかる親友、闇市でたくましく生きている世良さん、すっかり落ちぶれた加地谷さんってね!

うまいなあ…とてもうまいものを見せてもらっているなあ。

 

と、毎回唸る中、新しく登場したのが泥棒に身をやつしてしまったけれど、元は大阪帝大出で母想いで一宿一飯の恩で萬平さんになついちゃった神部くん(瀬戸康史くん)。

 

私的に特撮が好きだから、忠彦さんと神部くんというG3-Xとキバが同居するとか、ラブりんもライダー演じられたことがあるし、今後菅田将暉さんも出られるしでね。ウキウキしちゃうという。

 

ひとりひとり戦争のせいで人生が変えられてしまったけれどいままでの朝ドラだとバッタバッタ戦死してナレ死で済まされたりとかされていたんでしょ?(現代ものばっかコンプリートしているからろくに知らないけれど)それを思うと生きているけれど帰ってきた人たちや家を失った人たちの思いを描写することはなかなか丁寧な作業が必要だけにちゃんと描写されていていちいちこころを動かされています。

そしてその中にあってふくちゃんの芯の強い明るさと萬平さんのちゃんと理屈の通った人の良さを中心に温かくて血の通った関係が描かれるので毎日見るのが苦痛なことが全然ないのよね。

 

今回のハイライトは加地谷さんにあげたはんこの下りですが、いま実は1話から見返していて、真一さんが咲姉ちゃんの死によって諦めかけていた萬平さんとの関係の背中を押したときのセリフもかなり良かったな、誰にでも言える強いエールだと思ったものですが、今回も出ました。

私暗唱できるくらい何回もその文字列を見たわ。

 

「あきらめないで、どうか生き抜いてください。あなたの人生の主役は、あなたなんだから」

 

説教臭くならないように、あとに引かないように神部くんに言伝てを頼むところもいい。

 

わりと強引かつ急展開もあるのにね、来週いきなり泉大津へお引越し、うまく鈴さんを置いて新婚気分を味わえるかと思ったら鈴さんついてくるし神部くんもついてくるしで。

鈴さんは主人公の1人なので今後も二人(以上)を振り回すんだろうな…

1話で芦田先輩がナレで「二人の前に立ちはだかる」と鈴さんが言われていたけど、結婚した後もなにかにつけて立ちはだかっているからな…

 

来週も楽しみです。今期一番お気に入りのドラマですね。ここ最近毎回泣かされてる。

野呂さんがどこかで出てくれますように!!