夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

コニー・ウィリスの「クロストーク」がとうとう日本で出版されるよ…

 今日ね、10月発売の銀背「トム・ハザードの止まらない時間」を買ったんですよ。紙で。

トム・ハザードの止まらない時間 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

トム・ハザードの止まらない時間 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

 

電書で買うか紙で買うかすっごく悩んだんだけど、やっぱり早川書房の銀背とポケミスは紙がいいなあって思って(ビニールカバー大好きですねん。判型も好き)紙で手配。お婿が「読んだらすぐ売るんだったら紙がいいよ」とえげつない助言をしたのもあるけど。

でも今回は紙で買って本当に良かった。

紙だと帯がついていて、裏表紙には次回配本予定の作品が載るのです。銀背は配本の情報がなかなか更新されない、流れないイメージがあるのでこれが最新の情報になることが多くて、 買う前に裏表紙の帯を見ちゃうことも多いのね。これは電書ではわからないこと。

今回はそこに頓着せず、先に開いて最初のページでこれは素敵な本じゃないか?とワクワクしてね、そしていろいろよそ事をして遊んでいて不意に後ろを見たら。

 アメリカで発売された時点で翻訳されるのか、されるならいつだと気にかかっていたんだけど、大森望さんお忙しそうだし(なんでかジョージ・オーウェルの作品の新訳とか手がけちゃってるし…)当分ないのかな、とちょっと忘れかけていたんですよね。

Crosstalk (English Edition)

Crosstalk (English Edition)

 

 でもコニー・ウィリスは私に大好きなSF作家を挙げろと言われたら一番に挙げるし、一番好きなSF小説はなにかと聞かれたら「犬は勘定に入れません」なんですよ。

あんなに楽しくて嬉しい気持ちで読んだ本はない。

 そしてこちらも含まれるオックスフォード大学のシリーズ物は他の作品は胸をえぐられたり目が腫れるほど泣かされたり。

「クロストーク」で引き合いに出されている「航路」は新海誠監督も好きで話題になりましたが、とんでもねー名作です。

親友が職業的にかぶっているからSFだけどどうかなと思いつつプレゼントしたらドハマリした作品。それを超えると出版社自ら惹句にしているんだから期待はできるのか、映画の惹句によくあった「タイタニック超え」と似た匂いを感じて心配にもなるんだけど。(これ、「航路」知っていたらちょっとピンとくるところ?)

 

あーでも嬉しい。

記念に「犬は勘定に入れません」をまた読もうかしら。オチが最高なのよね。泣き笑いながら本を閉じられる感じ。

「ブラックアウト」「オールクリア」もそうだけど。

 

ブラックアウト

ブラックアウト

 
航路(上)

航路(上)

 
オール・クリア1

オール・クリア1

 
航路(下)

航路(下)

 
オール・クリア2

オール・クリア2

 

 ここ立て続けて楽しみな作品が発売されるなあ。ニヤニヤしちゃう。

早く手配します。

飛浩隆先生の新刊も買わなくちゃだけどな。

零號琴

零號琴