夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

獣になれない私たち 4話 感想

 なんかこう…ときめきが欲しくて見る作品ではないな…?

第3話

第3話

 

 花井京谷がまったくもっていいとこなしでどこでもスマホを失くしたり忘れたりする役に恵まれている田中圭さん、って感じになっちゃっているけど、それでも演じているのが田中圭さんだから(またいい体って言われてたな)見るこっちも甘く見ているところがあったんだけど、最後の最後の振る舞いがほんとうにサイッテー!いや、みんなの前であんなことを言うような人は殴ってもいいかもしれないけどさ!でも自分殴れるの?殴っていいのは晶さんだけでしょ?って…

今日なんか血の巡りが良くてお腹が空きやすいのか、空腹感でああいうのはいらっとするわと。

 

誰も彼もがダメな人でいい子に徹する、悪くなりきれない馬鹿になりきれない晶さんにももう、「なっちまえよ、獣に!」って思えるドラマですよ…

恒星さんが実は結構いい人でわざわざ呉羽さんに文句言いにいったり話を聞いたり美味しいお酒を振る舞ったりしているんだけど、なんかこの人も根っこの部分でダメなんじゃないかなって思うので(あそこで晶さんを諭したりしないだけマシだけど、ふわっとしたままお部屋に連れ込むのはなー)、今回の晶さんは正解なのだと思うし、お風呂でさっぱりして遅すぎな気もするけどマンションに踏み込む(エントランスをどう突破したんだろ?鍵は持っていたのかな?)のもちょっとワクワクしましたが。

 

しかし、モヤるな…可愛いのがもうさぶろーだけになってきている。会社の後輩たちもダメダメだし。逃げ方をレクチャーしている時点で松任谷さんはそうやって来たんだなって思うと人としてな。呉羽さんはいいんですよ。迷いなく好きにやっちゃっているから却って気持ちいい。でも他の人達、なんなのあの人達ぃ!ってつっこみたくってつっこみたくって。

 

おかーさんはヘルパーさんの時間数を増やしたらいいと思うよ。レスパイト大事。お嫁さんのあの言い回し、ヘルパーや介護福祉士の友達がいるだけにイラッとしました。子育てしていたらなおさら、汚物への抵抗感は薄くなる人もいるけどあの嫁は違うんだね!と、けもなれ見てた介護福祉士の友達からLINEが…私も仕事で他人の嘔吐物を片付けることが何回もあったけど、最初はそりゃあもらいゲロされかけたけど(あれがなぜ起こるのか、チコちゃんなら知っているだろうか)その人の立場に立ってみればしんどかったものが吐き出せてそれで気持ちが楽になったならよかったかな、って思いながら掃除していたな…で、そういうのって態度に出るから「いやじゃない、楽になったんならよかったね」という気持ちが伝わって、すごく感謝されていたので。後々必ずいい顧客になっていたねえ…

息子二人(と兄嫁)がけっこうクズっておかーさんかわいそーと思いながら見てました。純真なお子の気持ちすら「抱き込んだ」って解釈、サイッテー。夫婦ともにおとーさんの介護をしたくないのが伝わってきてさー。でも介護はプロに任せたほうがお互いのためなんだけどね、技術はあったほうがいい。(あくまで想像上の人たちの話なのにどうもそのへんにありそうな家庭の事情だから熱くなるわし)

 

なんかとんでもない作品だなー、心が荒ぶるわーと思いながらブログ書いているとめまいがしてきた…大した進展も情報もないはずなのに、いろいろ考えてしまう。

お婿は「無理無理、ないない」と言いながら黒木華さんが本当に好みのようで何回も「可愛い」と言ってました。朱里さんのキャラクターもかなりひどいけどな。でもそのへんにもいそうな気がする…

 

こう男女間が煮詰まってくると九十九社長の存在がむしろありがたい気がする。晶さんをふつーと評価し、他の部下たちがダメすぎるというハードルの高さ、社員への評価の低さにさすがに優秀で優しい眼鏡の人も見放すの、あれフラグじゃないといいな…来週は社長とどう戦うのかちょっとそこだけを楽しみに見ると思います。