夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

003 シャンナ・スウェンドソン 「ニューヨークの妖精物語」

 「㈱魔法製作所」シリーズのシャンナ・スウェンドソンの新作シリーズです。やっと読みました。

ニューヨークの妖精物語 (フェアリーテイル) (創元推理文庫)

ニューヨークの妖精物語 (フェアリーテイル) (創元推理文庫)

 

 雑なあらすじ:舞台女優エミリーが代役でブレイクのきっかけを掴んだその日、失踪した。妖精による拉致だと察した姉のソフィーはルイジアナからニューヨークを訪れ、独自に捜索をしようとするが、縁あって負傷休暇中の警官マイケルから協力されることになるが人間の常識では測れない事件であるゆえに面倒が増えていく…

 

やはりこれまでのシリーズを読んでいるので前作と比較してしまいがちだけれど、ケイティがドジっ子で一人称なのに対して、今回はいろいろ視点の変わる三人称で主人公のソフィーが強く美しく、妹のエミリーと離れていてもいい姉妹のコンビネーションを感じるし、ちょいちょい足を引っ張ることになる警官のマイケルはそこそこイケメンの設定ながらそこに存在する理由が強引でなくて無理やりくっつける空気もなく(ワケアリ妻帯者だし)エミリーを拉致した妖精が天然で合理的で魅力的でした。

 

大筋がエミリー捜索、エミリー脱出なので、物語の最初から最後までセントラルパークを周りに回った「魔法無用のマジカルミッション」を思い出すくらいずーっと一つのことに向かって進む話で「いつまで探すんじゃい」って感じでジリジリもしたけれど、薄々オチは気づいたのでどう着地するのか、ソフィーが特別過ぎる展開はどうかなと思ったけれど、続きが気になるスッキリとした終わり方をしたので良かったです。

 

魔法無用のマジカルミッション (?魔法製作所) (創元推理文庫)

魔法無用のマジカルミッション (?魔法製作所) (創元推理文庫)

 

 

しかし新しいシリーズになって、特に妖精界の表現が綺麗で力が入っていてそこは読み応えがありました。翻訳者様の力量もあるであろう。

 

続きは1冊はすでに発売されていて、入手済み。三部作と言うけれど終わる気がしない3作目も予約済みです。

魔法使いの陰謀 (フェアリーテイル) (創元推理文庫)

魔法使いの陰謀 (フェアリーテイル) (創元推理文庫)

 
女王のジレンマ (フェアリーテイル) (創元推理文庫)

女王のジレンマ (フェアリーテイル) (創元推理文庫)

 

 

あと東京創元社さんの情報では㈱魔法製作所シリーズも新作を刊行予定らしいので、理性吹っ飛ばない程度に楽しみにしてまた再読しようかしら!ってところです。

 

 

ニューヨークの魔法使い (株)魔法製作所 (創元推理文庫)

ニューヨークの魔法使い (株)魔法製作所 (創元推理文庫)

 
赤い靴の誘惑 (株)魔法製作所 (創元推理文庫)

赤い靴の誘惑 (株)魔法製作所 (創元推理文庫)

 

 Kindle化されているの、知ってた??

買い直そうかな…オーウェン本当に可愛いから可愛いところをいっぱいブックマークしたい。