公開時から見たかったやつ。
公民権運動は英語の授業で習ったけれど、映像化されたものをはっきりと見ると、ひどく線引されているのがひどく歪に、事あるごとに白人が上から目線であることに憤りを感じております。
しかし実話に基づくとしながらも、ウィキペディアで見る限りトイレの差別や昇進の阻害などは事実と若干異なり、もっと前から緩和されていたとか、昇進は出来ていたなど映画としてドラマティックに誇張したり事実を変えた部分もあるので、過去にそういった虐げられた過去があったとしても、NASAの待遇の事実を悪い方に誇張するのはあんまりよくないわん、とも思いました。
しかしそんなのは瑣末なことかもしれない。ちょっと遡れば事実だし。
類まれな才能があるのに肌の色や性別で望むとおりの道を進むことが出来ず、認められないというのは当時だって腹立たしいことだったのだけど、並々ならぬ忍耐と努力とちょっとした強かさで乗り越えていこうとする姿にはこれほど大した才能はなく、日本の教育制度には飛び級がないからってある程度勉強ができても求められる以上はせずにダラダラとくすぶっていた自分にはとても輝いて見えました。
NASAは世界でも有数の優秀な人の集まりで優秀な人は合理的だから性別や肌の色で優秀な人材を認めないことを良しとしないのが早かったのか、これでも遅かったのかわかんない。世界初のプログラマーは女性と云われているし*1、どの分野でも性差人種の違いなく活きる場所があるべきよ。
そういう当たり前のことを当たり前じゃなかった時代があった(いまも歪んでいるところがいっぱいいっぱいあるけれども)ことを表現することで教えてもらえました。
淡々とした語り口で余計なことを言葉にしないで会話と空気で表現するのが絶妙でした。良かった、いま見られて。もっと早くに見ておきたかったかもね。
ボツになった邦題は日本人の観客をバカにしているのでボツになってよかった。
ちょっと昔のパソコンを勉強したことがあるのでFortranにはテンションが上がりました。
*1:諸説あります