オリーブで育った人が見る「アウトレイジ・ビヨンド」

俳優さんってすごいなあ。

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 元々のいろんな作品で積み上げてきたイメージを壊す人、それでもなんだか引きずっちゃう人いろいろな人が死んでいく（中野さんは「全員悪人」の中でも悪くない感じに演出されている。気の毒な役回り。最後のシーンの1シーン前に油断たっぷりに優しい笑顔を浮かべているのがなんともいえない。昔のドラマからやたらいい人か気の毒な役回りを演じているイメージがある…）のを見て終わっちゃった。

塩見三省さんはあまり出番がないながら強烈。だいたいその隣りにいた西田敏行さんは悪役もやっぱりいいなあって。濃い大阪のメンツは最終章にも出るようなので（塩見さん病み上がりにご立派です…）ソフト化されたら見ましょう。

全員悪人ながら、死んでざまあみろと思える人はさほどおらず、なんでこういうことやっているんだろうなあって。なるべく手を引こう手を引こう関わらないのが一番、って思いながらも義理堅いからつい振り回されてしまう不器用な大友（北野武）の色んな人へのジャッジが真っ当なんだけど、殺しはいくない！と思ったのでした。

実は真っ当な市民が一番強いって、彼らもよく知っている。絡んでも毅然と振る舞う市民のことを一番怖がるよ。

だからこれを見て憧れるより、スッキリするのがいいのだと思う。