夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

ユーリロスをちょっと埋めたもの

先週末に私は萌えを摂取して気づいた。

私はここ数ヶ月「なにかが足らない」と探し求め、これか、これかと思うものをどれも中断させてMGアッガイ以外なにも最後までやり遂げてはいなかったような気がする。覚えがない。

足らなかったもの、それは萌え。

じわじわとユーリロスを感じていたようだ。あんまり感じないように公式があれこれ手をつくしてくれたけれど、それでも発生してしまうようだ。円盤も完結したしね…

で、その埋めてくれたものがこれ。

 

ここからはネタバレを含めた話をしますよー。ユーリロスを埋めてくれるのは確かですよー。

 

 

 日本人主人公の方はノンケだとすぐにわかるんだけど、リチャード氏がそうかが4巻の中盤までわからず、結果ノンケだとわかっても最終的にはそんなのは瑣末なことと言わんばかりに愛し合っていてすごい。

 

愛と言っても、情欲に関してはお互いに抑制はしているけれど(ハグと頬にキスくらい)言葉はもともと惜しまなくて誤解をされがちの日本人には珍しい人と、それに対して大人の対応をしたい英国人という構図。

最後の最後のミニ小説なんかお互いに遠回しに愛しているって言い合っているものね。本編では日本人主人公のほうは大っぴらに愛してると言っていたけれどもだ。

つーか月がきれいって正義くんが言っただけで愛しているって云われたと思っちゃうリチャード氏よ!!!

単に月が綺麗だからそう言っただけか、と分かった時点で遠回しに愛していると言われたのかと思ったように匂わせるリチャード氏よ!!!

そして経済学部ながら文系なので実は汲み取っている正義くんよ!!!

その何気ないやり取りにお互い好意しかないの読んでいて「まあ夏目漱石のあれはデマだけどな」と思いつつもキュンキュンするのであった。

 

本編のクライマックスでも師匠に愛のささやきが聞かれたと狼狽したリチャード氏が最高に可愛い。照れ隠しに音楽を爆音でかけたり、ハグの止めが背中バシバシだったりするのも相当に照れ屋なんだろうなって。

可愛い28歳はヴィクトル・ニキフォロフだけだと思っていたけれどここにもいたよ!

 

このお話に続きがあるかどうかはわかりませんが、関係に名前がつかないが愛し合っている二人が出てくるお話を読めてとても幸せでしたが、まだなんだか萌えが不足しているので萌えを探し求める私の心の旅はつづく…