夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

インサイド・マン

謎のデンゼル・ワシントン祭り…

インサイド・マン [Blu-ray]

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スパイク・リーの映画はすごく久しぶり。

ダルトンラッセル率いる4人の銀行強盗グループが、白昼のマンハッタン信託銀行を急襲、従業員と客を人質に取り立てこもる。事件発生の連絡を受け、ニューヨーク市警のキース・フレイジャーとビル・ミッチェルが現場へ急行。しかし、周到な計画のもと俊敏に行動する犯人グループを前に、フレイジャーたちも容易には動きが取れず膠着した状態が続く。一方、事件の発生を知り激しく狼狽するマンハッタン信託銀行会長のアーサー・ケイスは、やり手の女性弁護士マデリーン・ホワイトを呼び出すと、ある密命を託し、現場へと送り出すのだった。

脇役にウィレム・デフォーがいたりえらく豪華なんだけど、お話はややこしいながら犯行グループがやりそうなことはだいたい想像着くわけで。

その想像通りのことが起こったけれどお話に残った謎、犯行グループはなぜこんなややこしいことを行ったのかは引っ張り続けたので面白かった。

トラップ大佐を思わせる佇まいの美老人だなーと思ったらクリストファー・プラマー本人だったり。老いても体つきや背筋が美しい。

しかしお話のモチーフ足り得るものがそろそろ期限切れを迎えようとしているネタ(作品自体も10年前のものだし)なので、せっかくのドラマチックなモチーフだけれど風化したほうがいい傾向。

デンゼル・ワシントンがお洒落な刑事の役でなかなか魅力的だった。

見てよかったかどうかは謎だけど、各俳優のファンならどうぞ!って感じ。