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夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

多崎礼 「血と霧 2」

た行 日本文学 ファンタジー

やっぱり完結作だった。1,2とくれば3もありそうな気がするからこのナンバリングは本当に厄介ですよー、早川書房さん!

血と霧 2 無名の英雄 (ハヤカワ文庫JA)
 

 あらすじは1巻のネタバレが多いのでここでは割愛。

いやー、面白かったというべきか。

私は子供が酷い目に遭う作品は好きじゃないのでわかっていたらどんなに感動的であれ読まなかったかもしれないけれど、「いいから読め!」という力強さを感じた。

 

優れた作品は容赦ない。この作品も容赦なかった。

様々な込み入った設定が随所に活きていてキャラクターも生き生きとしている。

ロマンティックな見せ所もあり、ブロマンス要素も格別、マスコットのような女性も素敵だし、チョイ役も素晴らしい。

最後までダレることなく、2巻は半分過ぎた当たりから涙が止まらなかった。

私はこういう上下巻ものは下巻に入るとスパートがかかるんだけどこれも類にもれなかった。

 

そういう固有名詞を使ってないけれど、やっぱり登場人物の力が強い者は吸血鬼のようだった。なんで吸血鬼じゃないって思ったんだろ?彼らが自分たちを「人間」と呼んでいたのと、その世界での「人間」を人間たらしめるものに関する設定が徹底されていたからかな。

うまいこと表現を変えて世界の理すらかえると彼らは人間になるのだと納得した。

 

いやー、めっちゃ面白かった。これ近年のダークファンタジーの中ではかなり上の方じゃないかな。

あ、人間だと思ったのは、自分たちを人間だと思っている彼らに人間らしい温かなハートを感じたからか。すごく真心を感じました。

 

時々出てくる竜が私の中ではめっちゃモンハンだったけどね!

 

ハヤカワ文庫では同じJAでとびきり上質のお話があって、こちらを読んでいてそちらの方も思い出した。

クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー? (ハヤカワ文庫JA)

クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー? (ハヤカワ文庫JA)

 

 ゲーム好きでちょっと年くった人だとピンとくるかもだけど、アトラスのゲームの原案者の、原作(とはちょっとちがうか)?になりますが、これも独特の世界観と魅力的な登場人物、驚きの展開、とにかく読ませる。完結編なんかもう声出して泣きながら読んだよね…未だに全巻売らずに持ってる。大好きです。

 

ハヤカワJAレーベルすごいな。とんでもないもん繰り出しおる。伊藤計劃さんだけやないで!と興奮しました。

 

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