夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

バーナード嬢曰く。 …から何故かコニー・ウィリス礼賛とか邦題の改題に関する恨み言など

 

 3巻出るのか!まさかのアニメ化の情報でびっくりしたのだけどそこからアニメ化が実現するまでが意外に早く、3巻の発売もなんて私は嬉しい。


【2016年秋放送開始!】TVアニメ『バーナード嬢曰く。』PV

 

私自身がバーナード嬢寄りの人間なので彼女をぶっとばす神林しおりが怖くて大好きで、リアル神林な感じのする池澤さんが演じればよかったけれどそこはみかこしさんだった。うまくて出て来る小説のタイトルなどを淀みなく言えるなら誰でもいいんだけど。

ツッコミ役の遠藤は私的に阪口大助さんだなと思っていたら、わりと似た特徴のある市来さんがキャスティングされていた。なんだかスッキリ。

 

読んでない本を読んだ気になりたい、読書家っぽくふるまいたい、(何故かバーナード・ショウとかけて)バーナード嬢と呼ばれたい町田さわ子のあのイラッとするけど可愛くておもしろい感じもちゃんと動いていて感激した。

 

1話は「あるいは牡蠣でいっぱいの海」から「天の光はすべて星」など邦題(と、邦題の改題)で盛り上がっていたので初っ端から神林しおりのSFネタ炸裂。何もわからない人を置いてけぼりで、ざっくりまとめにかかってしおりからキレられるさわ子が面白い。が、ネタがわからない人ってこのアニメとか原作とか楽しいのかな。私はおかげさまでネタはわりと分かるので、すごく楽しめるんだけど。(そしてさわ子並に読んでいない)

 

原作も1話が短いからアニメ化と聞いてどうするんだろう?って思っていたらショートアニメで、地上波でどんなふうに放映されているか知らないけれど私は配信で見て楽しめました。次回以降も楽しみ。あのしおりの名言「イーガンも実はわかっていない(うろおぼえ)」とか聞けるのかな。これをきっかけにガイブン好きが増えるといいけど、そういう漫画でもないかもしれない…

 

 

どんがらがん (河出文庫)

どんがらがん (河出文庫)

 

 しおりが表紙もいいって言っていたやつ↓激しく同意。

天の光はすべて星 (ハヤカワ文庫 SF フ 1-4)

天の光はすべて星 (ハヤカワ文庫 SF フ 1-4)

 

 そういえば庵野監督はハーラン・エリスンを読んだことがなかったと言っていたが、「アオイホノオ」で彼を演じたヤスケンはエヴァを見たことがなかったように、そういうこともめぐりめぐるよね。

 私もエヴァをリアルタイムで見て買ったけれど表題作を1ページ読んで気持ち悪くなって放置したが、最近は耐性がついていま読みかけ。表題作は短いからすぐに読めそうだしいまは面白そうと思うんだけど。

 

邦題の改題ではハインラインの「スターファイター」から「大宇宙の少年」も有名だしこれは私も旧題の方を持っていて読んだ。

スターファイター (創元推理文庫)

スターファイター (創元推理文庫)

 

 

大宇宙の少年 (創元SF文庫 ハ 1-7)

大宇宙の少年 (創元SF文庫 ハ 1-7)

 

 邦訳された過程も興味深いので、前書きから読んだらいいのと、いろんな意味で「夏への扉」が好きだったら読むといいかもね。(私はそんなに好きではない。福島正実さんの翻訳は話題に事欠かなくて好きだけど)「大宇宙の少年」はちょっとだけコニー・ウィリスの「犬は勘定に入れません」の副読本でもある。これを読まなかったら書かれなかったかもしれないやつ。

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)

 

 

夏への扉[新訳版]

夏への扉[新訳版]

 

 

 猫が出る小説だと「夏への扉」よりこっちを断然おすすめしちゃうね、というくらい好きな本。犬も出るし大事だけど。こちらの前書きで言及されていたから「大宇宙の少年」というか「スターファイター」を読んだのよね。面白かったけどあのオチは特にいらない…男のロマンなのかしら。でもひっくり返したら「ブラックアウト /オールクリア」のオチにもつながるから女性もそういうロマンを持っているのかな。私にはわからんロマンよ、「ブラックアウト/オールクリア」は素晴らしい小説だけど。時間小説、タイムトラベルものでワクワクしたい人必読(ただし「空襲警報」「ドゥームズデイ・ブック」「犬は勘定に入れません」も読んだほうがいいかもしれない。そして読み通すと超幸せになる。特に私は「犬は勘定に入れません」が大好き)

ブラックアウト (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

ブラックアウト (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

 
オール・クリア 1(新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

オール・クリア 1(新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

 
オール・クリア2 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

オール・クリア2 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

 

 

 そういえば邦題の改題や同じ作品に複数の邦題が存在する件では実際えらい目にあったのもある。

 

丘の屋敷 (創元推理文庫 F シ 5-1)

丘の屋敷 (創元推理文庫 F シ 5-1)

 
たたり (創元推理文庫)

たたり (創元推理文庫)

 

 ↑表紙を見ればわかるけれど、同じ作品。そして「たたり」のほうがタイトルとしては有名だけど、いまは「丘の屋敷」のほうが流通している。

絞首人

絞首人

 

 そして…発売されてすぐに買ったこれ↑

こちらの発売前にシャーリイ・ジャクスンの未訳の長編がどこかで翻訳されるという噂を聞いていてこれだと思って買ったのだけど…

 ↓文庫で来月発売されるこちらも原書は同じ。タイトルから(仮)が消えているので「処刑人」で確定か。

処刑人 (創元推理文庫)

処刑人 (創元推理文庫)

 

あんまり言いたくないことだし最近はガイブンの文庫はお高いとは言え単行本と文庫じゃ単価がちがうわなー…、しかも私は創元推理文庫版のシャーリイ・ジャクスンの装画が合田ノブヨさんで大好きなのでこっちが欲しかったかもしれないので、いろいろと悔しい気分なのでした。もしかしたら買うかもだけど。

東京創元社さんは特に最近かな、前からかな、邦題の改題がちょいちょいあったり 装画がガラッとかわったりするので注意が必要。

幽霊ピアニスト事件 (創元推理文庫)

幽霊ピアニスト事件 (創元推理文庫)

 
この世の涯てまで、よろしく

この世の涯てまで、よろしく

 

 こちらも同じ作品で邦題がガラッとかわったやつ。

いろいろ考えた上でだろうけどどっちがよかったのかは読まないとわからんだろうな。

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