夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

キングスマン

KINGSMAN: SECRET SERVICE

KINGSMAN: SECRET SERVICE

このジャケットが採用されたらいやだなあ…
映画館は観客のマナーが悪いことが多々あって最近は控えていたのだけど、そこを我慢しても「マッドマックス怒りのデスロード」を見に行って非常に満足し、そういうのが好きな友達と一緒なら…と「バケモノの子」を見に行って「細田監督もセリフで語るようになっちゃって…」と軽くへこみ、特別料金を払っていい席で見ればレディースデーでもマナーの悪い人が近くに来ることはないだろうと踏んで「キングスマン」を見てきました。

観客のマナーに関しては…特別料金を払った人ほどマナーが悪かった…袋をバリバリ言わせたり、途中でトイレに立つ際に足元がおぼつかないからって私のシートの頭をつかんでクッションがガクンとなること数回(二人連れで二人ともトイレに立ちおった…仕方がない部分もあるだろうけどトイレが近いなら近いでね…)
でも話があまりにもぶっ飛んでるからどうでもよくなったというかあなた方もこういう目に遭えばいいじゃん!って気分にもなったような。
案外いい歳した人ほどデリカシーがなくておしゃべりをしたりほかの観客の邪魔を平気でする。自分以外に観客がいないかのようなふるまい。いやだわあ。
作中でコリン・ファースが言ったことをよく受け止めたほうがいいと思うけど、たぶんあの人たち自分たちがマナーが悪いってわかってない。やっぱり映画館の扉の鍵を閉めて以下略

世界観を観客に知らせる方法がスマートで、コリン・ファース演じるエージェントがどういう立ち位置なのか、彼がスカウトする青年がどういうキャラクターなのかスピーディな展開で分かりやすく、凄まじいアクションに慄きながらいつの間にかなじんじゃっているという。
キックアスの監督なので、あの映画を見ていたらどんなアクションか想像できると思うけどあれに加えてコリン・ファースが眼鏡をかけ、立派なスーツを着て、大暴れなんですよ!
それだけで見てよかった作品なのですよ私にとっては。立ち居振る舞いのすべてが見ごたえあり。かっこよかったあ。

しかもここのところ日本の一部でも問題視されているあんなことやこんなことに対する不満や怒りも払拭できそうな展開もありでね。あれを見てスッキリしている私はそうとうストレスが溜まっていると思うけど実際ストレスが溜まっているんですよ。
あまりにもきついシーンは目で覆いながらも、あるシーンではひどすぎて大笑いしてました。
またソフト化されたらネタバレで言いたいあれ。あの音楽、あの演出。

映画見てこんなにすっきりしたの初めてかもしれない。
なにか鬱屈を抱えている人でマッドマックスを見損ねた人はこれを見るといいですよ。