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夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

パーシヴァル・ワイルド 「悪党どものお楽しみ」

悪党どものお楽しみ (ミステリーの本棚)

悪党どものお楽しみ (ミステリーの本棚)

元プロの賭博師ビル・パームリーが腕利きいかさま師たちと対決、巧妙なトリックを次々にあばいていく。エラリイ・クイーンも絶賛したユニークな連作短篇集。

短編集なのでまず各話の感想を。
「シンボル」
6年の経験を積んだ若き賭博師がトラブルの果てに裕福な実家に戻り、拒絶する父からポーカーの挑戦を受けることに。
そこでもともと賭け事が好きとはいえ父親もポーカーを持ちかけるのかよ!と思ったのだけど、たかだか6年しか経験を積んでいない青年の思い上がり、実家というものが子供に与える強い存在感が行間にこもっていてオチが良い味わい。

「カードの出方」蛇の道は蛇、という感じ。実に痛快な展開だった。トニーというおバカなお金持ちのギャンブル好きが出てくるのだけど、ジーヴスシリーズのビンゴみたい。

比類なきジーヴス (ウッドハウス・コレクション)

比類なきジーヴス (ウッドハウス・コレクション)

(2015年2月11日読了)
各話を小分けして感想を書く間も無く読み終えてしまった。
これ、むちゃくちゃ面白いです。
わたしはポーカーは一応ルールは知っていて(ドラクエのナンバリングタイトルをやっているので!)大体のやりとりはわかるけどそういうのは流してもいいくらい、上記に挙げたトニーと主人公ビルのやりとりが楽しい。
彼らはトニーの誠実で軽率なせいで数々の賭博のイカサマの種明かしをする羽目になるのだけど、成り行きもオチもよい。だいたいが愉快なのにホロリとできるものもある。そのホロリとしたあとのトニーの反応がまた笑わせる。

もともと賭博には興味がないのでこの作品はどんなものか、ミステリとしての面白さ以外はまったく期待していなかったけれど、ミステリとしての面白さはもとより、お話の運び方、登場人物の造形、話のやりとりが面白かった。
図書館で借りちゃったけど買うと思います。またビルとトニーのやりとりでクスクス笑いたい。

ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち

ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち

(ドラクエのナンバリングタイトルならほとんどカジノの要素があるのです。)

マストリード100からはつぎはたぶん順番通りにこちら

ガラスの鍵 (光文社古典新訳文庫)

ガラスの鍵 (光文社古典新訳文庫)




2017/04/01 19:31更新

悪党どものお楽しみ (ちくま文庫)

悪党どものお楽しみ (ちくま文庫)

なんと文庫化!!!めでたい!!幸せな気分になれる面白さよ!私も買います!!

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