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夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

アナと雪の女王 感想

原作はアンデルセンの「雪の女王」(キーボード打ち間違いで間違えて雪のお嬢になりがち)が原作だけど仲良しの男の子の目にどうのこうので女王と男の子を探す旅に出る話ではなく、探す相手は女王のみ。しかも女の子の姉であり、行き違いはあるもののお互いに行為を持っている相手。

私は原作を読んだ時に理屈じゃない感じの女王の怖さにいやなもんを読んだなあという印象を持ったのだけど、それは女王の背景がなにもなく、幼なじみをさらう理由も強引で、女の子が立ち向かうにも対抗する能力もないのに無茶だったからだろうか。冬の怖さを身を持って知っているはずのアンデルセンが書いただけあって冬の不条理な怖さをよく表現しているなあと今更ながら思ったり。

主人公のアナは王女で、様々な理由から閉ざされていたお城が姉の女王戴冠を機にとりあえず一日だけは開放されるということで浮かれ気味なんだけど、何よりも恋に恋して出会いに期待している、そして出会ってすぐに婚約と、突っ走りすぎ。
そこが序盤から事件が起こるまでを端折って描いている中に歌に合わせて取り込まれているので、単にさかってる女の子に見えていけなかった。かわいいんだけどおちつけ、と。
姉は感情を制御するよう育てられたので落ち着きがあり聡明で控えめ。抑圧される部分があったから名曲「Let it go」の時は強がりもあるけど解放された喜びを歌っている。でも序盤端折っていて巻き気味なので抑圧にしんどい思いをしている感じとか、本当はああしたいこうしたいという部分がさほどなかったので開放感にあまり説得力がない。
もしかして「れりごーれりごー」をやりたくてこのお話を作ったのでは、という感じの展開。

そこに出てくるのが子供の頃に姉妹に何があったのかを端的に覗き見したエピソードがあるクリストフという青年。
アナは割と理想的な王子と出会って婚約してるし(二人の歌のラストの振り付けがかなりこっぱずかしい)この人ってどういう立ち位置なんだろう?と気にしながらお話は怒涛の展開へ。
終わり間際の展開は、細かく見れば見るほどやはり強引だけど、映像が綺麗だからまあいいかーって流す程度?ラプンツェルやシュガーラッシュのような出来ではない、作りのあらが目立つ。
王子がああならなぜあのときにああしたのか、わざわざああしなかったら良かったのにと、王子絡みで彼の仕事にいろいろケチがつけられる。
歌とパフォーマンスはよかっただけにもったいないなーと思ったのでした。

結局クリストフが子供の頃に見たのがなんの伏線にもなってないし(トロールとの出会いだってからめる必要があったのかどうか)姉の能力の原因や、根本的な問題解決もなく。雪だるまのオラフの行く末は想像通りで考えるまでもなかった。

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