夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

ある日突然蔵書が60冊増えた話

私が古沢嘉通さんを知ったのはいつのことか。
クリストファー・プリーストの「奇術師」の翻訳者さんだと気づいたのがあとだったような?たぶん翻訳ミステリー大賞シンジケートのマイクル・コナリーの記事を読んだ時?TwitterでSF関連のツイートがリツイートされてきて気になってフォローさせていただいたのであった。
面白かったミステリ「耽溺者」の翻訳をされているのがこの方だと知ったのはつい最近。

「奇術師」は悲しい事情で挫折した経験があるのは、近いうちにその本を読んでから書くとして、端的に言えばその古沢嘉通さんがお家を転居するにあたって蔵書を幾つか手放すことにして、Twitter上で着払い負担のみで募集をかけられたのだけど、抽選に当選して私がその一部を貰い受けることになったのでした。
ダンボール一箱分で、翻訳ミステリ中心とのことだけど研究本や日本のミステリ、ちょっとラノベも詰められていた。

これは半分くらい。品揃えが素敵すぎる。

ここにはないけど「ファイナルオペラ」とか最近発売されたハードカバーもあった。太っ腹でいらっしゃる。
特筆すべきはこれ。

本棚探偵の冒険

本棚探偵の冒険

初版本は特別に蔵本されていて著者の印鑑が押されているのだけど、これは初版だった(そもそも増刷されたかは知らないけれど)。Amazonで調べたら状態のいい初版は…定価の3倍の値段がついている。もちろんいただいたものは状態最高。まあ、値段なんて売れなければ意味はないけれど。これは文庫ももう出てるしね。

読むためにいただいたのだけど、本来は買って読むのがいいのはわかっているから読んだ本は丁寧に記録を残したいし、全然知らない私に気前良くさっぱりとくださった古沢様には感謝しないと。
実はお金を貯める理由がいろいろあるので今までのようにアホみたいに本を買うのはまずいと思っていたところだったので、非常に助かったのであった。
よほどの新刊でないかぎりは当分買うのを控え、目標を達成できた暁に買うというリストを作りつつ、いまある本をたくさん読んで行きたいと思います。

古沢嘉通さん、ほんとうにありがとうございます。早速1冊読んで、すごく面白かった。あとで記録しよう。

耽溺者 (講談社文庫)

耽溺者 (講談社文庫)

追記。

残穢

残穢

山本周五郎賞受賞のこちらの本、話題にのぼってタイトルを見たことがあるなあと思っていたらこちらもいただいた中に入っていました。五体投地したい。