夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

007スカイフォール

007は子供の頃にテレビの映画劇場でやっているのを両親から「まだ早すぎる」と言われながら適当に見ていた覚えが。ホラーは積極的に見せていたのによ…
やたら美しい体のおねえちゃんと胸毛わしわしのおじさんがねっちりからむようなイメージがあり、うちの父親がプレイガールが好きだったり11PMをたまに見ていたのもあってセクシーな女性は見慣れていたけど自分との隔たりを感じつつ、ウルスラ・アンドレスは好きだった。で、ボンドも私の周りの男性との隔たりを感じてピンとこず。
自分からはほとんど007を見ることはなく、ここ最近ダニエル・クレイグになってからのものは見て、面白いけどアクションは長いと見るのが面倒になるのでスカイフォールはどうかなあと思っていたら、別方面からお呼びが。

メガネ男子が出るってよ。って。

ベン・ウィショーはいままでヨーロッパ映画向きの顔だなあとくらいしか思わなかったけど、実際この作品に出ているところを見たら!なにこの可愛い人!と一目惚れしてソフト化される日を待っていた。で、実際見たら…くりくりの頭、クタクタのコート、メガネ。007の世界に新風を巻き起こす非アクションキャラであった。
ボンドとターナーの絵の前で座っておしゃべりするシーンで、二人のネクタイの締め方でモテ、非モテがわかるのがおもしろい。対照的な二人だけどどっちも好きだなあ。

今回はそれ以外でも特別な雰囲気のある作品になっていて、お色気担当のボンドガールは総出演時間は15分もないんじゃない?てなくらいなりを潜め、MはマザーのMッ!と言いたいらしい感じでジュディ・デンチ様がボンドガールよりも輝いていた。
悪役のハビエル・バルデムの粘着も納得が行くツンデレママな感じが素敵だった。

廃墟マニアなので軍艦島の撮影にはびっくり。普段見るよりスタイリッシュに見えたのは007補正かね。へんな像のセットは余計だったなあ。

クラシックカーとしてのアストン・マーチンへの決別とかその登場シーンでかかるあのテーマとかはゾクゾクしたり見所は多く、これまでと違ってアクションが長すぎないから見ていて集中が途切れなかったのもよかった。
面白かったのでまた見るかもしれないし、DVDを買うかもね。
ボンドが「僕」なのはなっちのせい(おかげ)か…