お風呂でクリスティの「そして誰もいなくなった」を読んでいたらちょっとスリラーっぽいので怖くて読めなくなってしまった。
仕方がないので、2016年が終わるまでに全小説を読むのが目標の夏目漱石の第1作を読むことにした。
iPhoneのアプリi文庫で落としたやつ。この時のために新潮文庫版も買ったのだけど、原文に近いほうがよいので結局アプリが良い。
- 作者: 夏目漱石
- 発売日: 2012/09/27
- メディア: Kindle版
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「吾輩は猫である」は大好きな猫が題材なのに読んでなかったのは、子供の頃にアニメ化されたものを見ていたからオチもしっていたから。迷惑よねえ…しかも世の中も、近代文学だし名作だし皆タイトル知ってるからいいだろ?ってばかりにオチをバラす。迷惑よねえ…
だから読まなくてもいい扱いをしていて、2016年末が夏目漱石没後100年にあたるのでそれまでにと、ようやく読む気になって実際読んでいると、これがすごく楽しい。だってあの難しい顔をした髭のおじさまが猫の視点でお話を書いているのよ。べつに猫を可愛く描かずありのままに書いてるのだけどそこがいい。無類の猫さん好きの私としてはにやけながら読んでいるのでした。
これならお風呂で怖くならないよね?
猫を読んだら次は坊ちゃん。坊ちゃんは大好きなので何度も読んでいる。マドンナが取り沙汰されることが多いけれどマドンナとぼっちゃんの絡みってそんなにない。まだ三四郎と里見美禰子の方がつながりがある。三四郎といえば度胸のない男絡みの台詞が酷くて好き。
倫敦塔も読むぞ。夏目漱石はずっと読み継がれてほしい。特に初期の作品は楽しい。