夜は終わらない

複雑に入り組んだ現代社会とは没交渉

今週の #まんぷく (第15週目)

ジャンプの前の大きな踏み込みだとわかっているけれど見る側はやきもきしてしんどい一週間だった…

 先週から問題になっていた忠彦さんのモチーフと萬平さんの万能調理器に肩入れしすぎの件、忠彦さんの方は元から忠彦さんに色気をまったく感じてない(むっつりかもしれんけど)ので忠彦さんの周りが騒ぐほど私は気にしていなかったんだけどやっぱり杞憂だった。色気を全く出さない要潤さんがすごいよな。実務的な顔していたもの。だから完全にコメディパートに盛り込まれていた事件ですが、たぶん鈴さんのいるところがコメディになるんだなとも思ったり。私がモデルになる波状攻撃のトドメが必ず鈴さんだったり。世良さんの明朝の皿からのカレーまでのコントも鈴さんが多少世良さんにキツイところとノリノリで女給さんをやっているところが可愛かった。

 

で、洒落にならないのが萬平さんなんだけど。世良さん、萬平さんの風向きが悪くなっても逃げなかったしむしろちょっとでも助けようという気があったのがよかった。他人事感は満載だけど長い間ラーメン食べた仲をやってきて踏み込まない距離感を学んだのか?ってつい世良さん贔屓なので世良さんに注目しがちだけど、マッドサイエンティスト萬平さんが自分の本領を発揮し、尻に火がついたら更に視野が狭まった感じになってからの、家族以外のすべてを失ったあとの清々しい笑顔が、本当に好きでやりたいことをやるこそが自分が主役の人生で、お金や豊かな暮らしより大事なのかもしれないなと思ったのでした。いつだってリセットは可能なのよ。ただ巻き込まれる家族の身にもなれ、とも思うけど。

としちゃんが親身になってくれているが、もともと織田島製作所の話を持っていったのはとしちゃんで、それが遠因というより近因で転落してしまったのも、織田島製作所の人たちも自分たちが原因で萬平さんが理事長職を退いたのも詳しいことがわかっていないでそこにあまり罪悪感もなくいるのがそのへんにもありそうなことだよな…誰かがあなたの悪意もなく何気なく行ったことで人生が変わっているという。

 

不穏な日々が谷底で終わったけれど(世良さんが大豆相場で転けるのかどうか今後私は心配だが)次回、漸くラーメンというキーワードが出てきて新展開。やっと、やっと、ラーメンです!楽しみ!

「シェフ 三ツ星フードトラックはじめました」「山田孝之の元気を送るテレビ」を見ながらご飯を作る

 最近ではスパイダーマン:ホームカミングのハッピーでおなじみのジョン・ファヴローが好きで。「フレンズ」でモニカの彼氏としてもちょっとの間出演されていたけれど映画監督としてのキャリアも素晴らしい。

 ジャケ写が楽しそうだから見たかったのですが、漸く。OPから素敵なナイフさばきが見られて、料理をしているシーンは本当に見ごたえがあります。

数日分のご飯を作り置きするためにキッチンでこちらを見ながら3種、メインディッシュを作りました。

 

・かぼちゃの入ったポークビーンズ

・鶏手羽先と白菜の中華風煮込み

・鮭の入ったポテトサラダ

 

作品は一流レストランのシェフが料理批評のブロガーにケチつけられないように新しいメニューで挑もうとするも、守りに入るオーナーで給仕長のダスティン・ホフマン(すごいキャスティング)に圧力で止められ、結果ケチを付けられたブログがバズり、ソムリエのスカーレット・ヨハンソン(すごいキャスティング)に慰められながらも10歳の息子に教えられたTwitterでケチを付けたブロガーに下品で挑発的なリプを返したところそれが炎上して大騒ぎになり、リベンジを試みるもまたも守りに入ったオーナーに止められて喧嘩になりレストランを退職、料理批評家にけんかを売ったのが動画で拡散されて他所も雇ってくれないという自体に。

気分を変えるために離婚した嫁に誘われてマイアミに行った先でキューバサンドイッチに惚れ込み、もともと嫁から提案されていたフードトラックを始めることに。そのトラックを提供してくれたのがロバート・ダウニー・Jr(すごいキャスティング)で。

 

という内容なんだけど、各エピソードに割く配分がちょっと惜しい気がする。フードトラックを始めるまでが長い。フードトラックのあとをもっと見ていたかった。そんなに紆余曲折がなかった。キューバサンドイッチに惚れ込むってシーンがそれほど惚れ込むようなシーンって感じもなく、それまで元嫁が勧めていたのを断っていたのに急にやると言い出すのもえらく強引に感じた。もっと劇的なシーンになるかと思ったら意外にあっさりなの。

吹替版で見たんだけど、配役が豪華なら吹き替え声優も豪華で息子役が高山みなみさんなのがすごくよかった。泣きそうになるシーンとか本当に。ロバート・ダウニー・Jrがちゃんと藤原啓治さんなのが嬉しかったりね。

調理をするシーンはいつも見ごたえがあって料理は美味しそうなんだけど、キューバサンドイッチの美味しさはそこまで伝わってこず、レストランで作るのと自宅で試作したり腹いせで作るのがとても美味しそうだった。見ていたら料理をする気持ちが上がってはかどります。

 

まあそれより。ジョン・レグイザモの魅力満載なので、彼のファンなら絶対見たほうが良いけれど。吹き替えが高木渉さんでそれもまたよし。豚を仕込んでいるときのジョン・レグイザモを見られただけでこの作品を見る価値はあった…

私、大好きなんですよ。

ロミオ+ジュリエットのティボルトとかもう、最高よ?ねちこいけどクールで、ラテンパワー炸裂よ?

そんな彼が頼もしくて楽しい役を演じているだけで嬉しいじゃないですか。本当、見てよかった。

 

そして途中で夕食をとったりしたので時間がかかり、もう1本見ることに。

 どこまで本当でどこまで嘘かわからず胡散臭いバラエティでしたが…

 

この作品を見たおかげで料理がすべて美味しくできました。

 

ほぼノープランで材料も適当に買って並べていただけだったのに、ポテトサラダに茹でた甘塩鮭を混ぜるとかそのときに思いついて、本当は甘塩鮭でクリーム煮とかにでもしようかと思っていたのに。

手羽先の中華風煮込みは圧力鍋で先に鶏手羽先をほろほろにしておいたので良いおだしが出てウェイパー少なめでも美味しくできました。白ネギ大量にぶっこんだのもよかった。これも途中で思いついたやつ。

かぼちゃの入ったポークビーンズも、最後まで大豆を入れるのを忘れていたのを山田孝之さんのおかげで思い出すことができました。

 

山田孝之さんのおかげです(たぶん)!!!

今週の #まんぷく (第15週目) #まんぷく

 うまく行っているときのほうが不安な作品、それがまんぷく。折り返し地点来ましたが、その前の週に無職!って鈴さんにdisられていたのが嘘みたいな職業に就かれて…

連続テレビ小説 まんぷく Part2 (NHKドラマ・ガイド)

連続テレビ小説 まんぷく Part2 (NHKドラマ・ガイド)

 
連続テレビ小説「まんぷく」オリジナル・サウンドトラック2

連続テレビ小説「まんぷく」オリジナル・サウンドトラック2

 

 池田信用組合の理事長という名誉職になって、神武景気?の後押しも受けて8年。

それまで日本軍の払い下げみたいな家に社員を雑魚寝させるような生活だとか、萬平さんは井上さんのお宅に下宿とかしていたのに洋風の豪邸住まいをするようになり、鈴さんは武士の娘を改めて「理事長夫人の母」としてイケイケに。

ふくちゃんは主婦でヌルく生きたくないのか美しく濃い夫婦が経営するパーラー白薔薇のウェイトレスのパート勤務をしています。おそらくいままで萬平さんの谷っぷりに安寧を良しとせず、貯蓄は大事と思っているところがある。今後の展開でこの仕事での稼ぎが活きてくるんや…!と思ってます。

 

で、そんな萬平さんがふくちゃんのともだちのとしちゃんの依頼で池田市の小さな町工場に融資をすることになるのですが、「世の中の役に立つ」「いままでになかった」という、萬平さん大好物のキーワードが散りばめられた、しかも零細企業で家族で細々やっているところへ出会ってしまいます。

そしてそことは関係なく、忠彦さんは絵で成功を収めていましたが、軽くスランプになり、新境地を開くべく美人画に取り組み、美人というかゲスの極み乙女。のドラマーの人を雇います。なにげにミュージシャンが多いまんぷくゲスト枠…

 

この二人の「浮気」、特に萬平さんのは本物の浮気、不倫よりたちがわるい。家族も職場もあまり怒ることができない状況で、ダネイホンのときのような周りが全く見えていない状態になっている。忠彦さんの場合はなんか忠彦さんの雰囲気に色っぽさがないものの、夫婦の会話、対話が殆ど見られないし克子姉ちゃんが理解あるふりをしているのでむしろ疑惑が募るという感じ。

 

真一さんもあかんあかん思いながらも萬平さんに強く言えない、ふくちゃんも世良さんに取りなされて「趣味」と思うことにしたけど熱の入り方が尋常じゃなく他人の企業に自分の土地家屋まで抵当に出す入れ込み具合、常識的じゃないので視聴者の私ドン引き、心配通り越してドン引きで来週の予告で差し押さえ入って「2回目の差し押さえやんかー!」といまからため息を付いています。

3回投獄され2回差し押さえが入る朝ドラ、いままであったかな…面白いけど。

 

あと神部くん、無事タカちゃんと結婚できたけど大阪大学を出てタカちゃんは主婦、神部くんは気がついたら36歳でマスオさん状態なうえに、萬平さんの「趣味」にテンション上がって一緒に手伝っていて自分より萬平さんのほうが好きなんじゃ疑惑がのぼったり、一緒に寝ていて一人でキャッキャしているタカちゃんが可愛くて、3組のカップルがそれぞれ濃い展開を迎える中、白薔薇の夫婦も濃くてこの作品、いっそがしいな!大変やな!

来週どこも見逃せません!ラーメン作るまで紆余曲折ありすぎぃ!

アニアくじ3を買って開けました

 動物のフィギュア、そこそこ好きでチョコエッグもハマったことがある私が今回タカラトミーモールさんで金額合わせで一つ買ってしまったんですよね。

で、入ったのがフェネックさんでした。

 

Collcta フェネック

Collcta フェネック

 

 お耳が可愛い。

アニアくじ 3 どうぶつのおともだち編 BOX

アニアくじ 3 どうぶつのおともだち編 BOX

 

 実は一番欲しかったのがハシビロコウさんだったのですが、箱買いをすれば入っているかな?と思って箱で買ってしまいました。が、商品詳細には箱買いですべてが揃うとは限らないと注意書きされているのよね。

takaratomymall.jp

直販サイトでは完売。よほどのリクエストがない限りは再販はないはず。

どうもこの顔ぶれが某けものフレンズとかぶっているのでは疑惑があったのですが、それはどうあれ私はハシビロコウさんとジェンツーペンギンとコアリクイがほしい!コンプリートがしたい!ということで。

 

ここでリアルタイムで開けていった様子を御覧ください。

開封のボックスではちゃんと全種類揃うようになっているみたい。

でも店頭販売とか管理がちゃんとできていないところではなにが起こるかわからないからすべての商品が揃うとは限らないって書いているんでしょうね。ロットの関係でエラーがあるかもしれないしね。

どうでもいいですけどね、全部揃っちゃったから。

で、シークレットがシークレットなのはね、これ揃っちゃったら本当にね…

ようこそジャパリパークへ

ようこそジャパリパークへ

 

 ようこそって感じになるからなんですね。この動物のアニアほしかったからすごく嬉しかったです。わーい。

 

テイルズオブヴェスペリア リマスター 攻略 いま9時間

 携帯できるSwitchのもんじゃろ!ってことでSwitch版を買いました。

 10年前に発売された元のゲームは最初X-box360で発売されたんですよ。私はそのために本体を事前に買ったりね、お祭り状態でした。

テイルズオブシリーズは大好きでアビス、レジェンディアが特に好きですが、ヴェスペリアがその次くらいですね。アビスはちょっと前に3DSで発売されたのを再度ラスボスまで行きました。で、ラスボスで止まってます。強いんだよあの兄さん…

 

ラスボスのインパクからしてアビスがいいよね、とこの歳になると声の中の人が某麻婆好きの人だから、絶対こいつ単なるNPCじゃないじゃんってわかるけど当時遊びだした当初はまさかラスボスになるとは思わなかったものね。

シンフォニアも好きなんですけどラスボスがシスコンとか、毎回ラスボスの人選にはいろいろツッコミ入れています。このヴェスペリアも言わずもがな。…なんでこの人ラスボスなんだっけ?とOPとか途中のイベントを見て思い出せないくらい印象があんまりなくて。むしろX-box版では完全NPCでパーティ加入一度もなかったあの人のほうがラスボスになるんじゃとか思っていました。

 

いきなりラスボスの話をしましたが、本当にインパクト薄いのよねー

昔の攻略本を何故か2冊持っていますが、いまのところ利用しないまま9時間が過ぎました。

主人公のユーリの大人っぽいけど決してクールではないキャラクターが好きですね。

アビスがおバカで世間知らず、シンフォニアでは熱血でいいやつ、レジェンディアはステラ、リバースではクレア、イノセンスでは前前前世、ハーツでは負い目で死にそう、グレイセスはイケメンなんだけど三角関係、エクシリアでは男主人公より男前の女性主人公とかいろいろありましたが、人気投票で一番人気になりがちなくらい良い主人公。

ヒロインのエステルは賛否両論別れているけれど私は桃色の髪が好きです。

グレイセスのはなざーさん、アビスのティアもいいけどエステルが可愛いから私は頑張ってX-boxを買ったくらいなので!

 

ながくテイルズオブシリーズを遊んでいるので、マザーシップタイトルだとかそれを言い出した経緯とかも知っています。あのソフトも買いました!

 

*1

 

 

Switchで遊んだ感覚は、やっぱりリマスターもので買い直すならSwitchだなあと。携帯できる、出先で遊べるから久々でも新鮮。

内容は PS3版を踏襲しているので追加キャラのパティがいるのですが、私はPS3版は移動手段が飛躍的に良くなるイベントの直前までやりました。

あの移動手段が飛躍的に良くなるイベントが面倒くさくて投げ出した覚えがある…

X-box版はグレードをあげるために1度クリアしたあと雑魚と何度も戦ってグレードをあげて再度クリアて引き継ぎデータもいい状態で居たけど、結局他に遊びたいソフトが無くて(看板ソフトのブルードラゴンとかなんとかオデッセイとか持っていたけどピンとこなかった)手放しました。

それ以来遊んでいないのによく覚えているなーというくらい話の筋を覚えています。それくらい一つ一つのイベントが遊んでいる者のこころに訴えかけてくる内容だったんでしょうね。ユーリがある決断をして実行するんですけど、その男前ぶりに惚れ惚れしたもので、ひどいんですけどスッキリする。

まだそこまで行っていないけれどここが見たくて2周め頑張った覚えがある。

 

そういえばゼスティリアで私は小野さんが離脱してから遊ぶのをやめているのですが、こちらでは小野さんはわりとモブキャラの兼役で出演されています。

ベルセリアはデータで持っているのに遊んでいないのでそろそろなんとかしたい。やっぱりゲームは発売されたときが遊びどきなんだなとテイルズオブシリーズを振り返ると思います。

 

テイルズオブシリーズでは仕掛けを解くダンジョンが好きなのですが、タイトルによってクオリティがまちまちで、ヴェスペリアはわりと平易なほうか。シンフォニアとかアビスとかイノセンスは面白かった覚えがある。

バトルのシステムが面白かったのはWii版のグレイセス。

バトルはどのシリーズもだいたい面白いから、最近テイルズオブシリーズをやっていなかっただけに禁断症状に近いものが出ていて仕事の合間のふと心の隙間ができたときにふと「フリーランしたい…」とか思うくらいに好きです。

あとサブイベントが好きだからアビスのサブイベントはコンプ目指して頑張ったりね。

 

スキットも好きだし。

RPGとしては圧倒的にペルソナシリーズが好きだったり、FFが好きだけどいっぱい遊んでいるのはテイルズオブシリーズのものです。

 

ヴェスペリアは普通に遊んでいたら60時間超えるのでまだまだ序盤なのですが、それぞれに抱えている問題がうっすらとわかるのでおもしろいというか、カロル先生の痛さが可愛いです。トゥーンレンダリングの美しさも素晴らしい。エステルの衣装とかも大好きなんですよね。ちょいちょいキャラクターがアイマスの人たちに見えるけど同じ会社のご愛嬌だと思っています。

 

あれ…パスワードがわからん(それを求められるイベントに来ています。パスワードは揃っているはずなのに)

いやーマジでおもしろいわヴェスペリア

同じように近々FF12のHD版がSwitchで出ますが、あの作品も持ち歩いて遊ぶと面白いのでSwitchで買うかもしれないです。オリジナルは寝ながらもレベル上げできたけど(なんかそんな覚えがある)新しくなってどうなっているだろう?

 

 

*1:

テイルズ オブ ザ テンペスト(特典無し)

テイルズ オブ ザ テンペスト(特典無し)

 

 

 

怪奇小説傑作集 1 英米編I  とりあえず「猿の手」

なぜか正月の連休最終日(私はそれよりちょっと前に仕事始めしていたけれど)にTwitterで盛り上がったハッシュタグ 「今まで読んだ中で一番こわい短編小説」、見ていてとても有意義でした。

怪奇小説傑作集 1 英米編 1 [新版] (創元推理文庫)

怪奇小説傑作集 1 英米編 1 [新版] (創元推理文庫)

 

 なぜなら、私はホラー映画は苦手なのに怪奇小説は好きだから!

 

leira3mitz37.hatenablog.com

 何冊かはレビューしている。私は上記のハッシュタグでこちらの「ゴースト・ハント」を挙げました。モキュメンタリーホラーの原点って感じだったような気がする。一番怖かった、って印象が強い。(気がするとか印象が強いとか、具体的には思い出せない感じの表現でいっぱいですがー)

 

で、今回面白かったのが、私の部屋(20畳くらいある)には3500冊くらいの本があるんですが、挙げられたタイトルのうち、持っているものを目にすると、どこにあるか脳が反応して首及び目が動くんですよ。自分では割と無意識なんですけど、お婿がそれに気づいて面白がって本探しをやってくれましてね。

 

そしてやたら怖い作品として挙げられがちのW.W.ジェイコブズ「猿の手」。このタイトルを見たときには私はテレビの横、南側の窓際に並んでいる本棚に目を走らせました。

そしてお婿が見つけたのが上に挙げた「怪奇小説傑作集1」だったのですが…

 

これ、持っているの知らなかったのよね。

 

じゃあなんであそこに「猿の手」が収録された本があるとわかっていたのか?

たぶんこの下の段に、「贈る物語 TERROR」があったんじゃないかなと。

贈る物語 Terror みんな怖い話が大好き (光文社文庫)

贈る物語 Terror みんな怖い話が大好き (光文社文庫)

 
贈る物語 TERROR

贈る物語 TERROR

 

 私が持っているのは単行本の方。

いや、これに関しては別のところにあるような気がする。

東側の窓際に並んでいる本棚に…

それが正しかったら、私の内なる記憶、必要な本がだいたいどこにあるかわかる感じは自分の思い込みとか曖昧な記憶を無視してもはや本能で認識しているってことになるのかもね。

 

で、みなさんが怖い怖いと挙げている「猿の手」ですが。

私はそんなに怖いと思わなかったんだよね、何回か読んだはずなんだけど…

そもそもどんな話だっけ、と、お婿と話をしていて「なんか願い事が3つ叶う話」というのはお互いにうっすら覚えているけれど具体的に思い出せないので、じゃあ改めて読もうと。

 

ホラー映画は子供の頃にホラー映画好きの母親に無理やり見せられて超苦手なのに、怖いお話と「あなたの知らない世界」とスティーヴン・キングは別腹だから、そこに面白い怪奇小説があると聞けばとっとと買っちゃうところがあり。

で、上記のハッシュタグで気になったものを買いました。

淑やかな悪夢 (創元推理文庫)

淑やかな悪夢 (創元推理文庫)

 

 西崎憲先生なくして語れないよなー。怪奇小説、奇想、奇譚関連はね。

怖くはないけどジェラルド・カーシュの作品とか、A.E.コッパードの作品を翻訳してくださって本当にありがとうございます…

 

まあ、今回読んだ「怪奇小説傑作集1」は西崎憲先生はおそらくノータッチだけど。

平井呈一さん(吸血鬼ドラキュラを翻訳してくれた、怪奇幻想小説の翻訳の草分け的な存在)の翻訳だけど。

編まれた作品も1800年台から1900年代初頭に発表された作品ばかりだし、この小説集も初版は1969年だからね、翻訳の文章も時代がかっている感じがしました。台詞回しとかね。あと海外が舞台の作品で「田圃」とは。

 

小麦畑かな?

 

読んだものから感想を書いていこう。

 

W.W.ジェイコブズ「猿の手

確かに願い事が3つ叶う猿の手が重要なものとして出てきます。

この作品ってどこを怖がるかで趣が変わるが、怖がる部分が違うことで色んな部分を怖がることができるとんでもなさがある。読書会向き。

 

以下、ネタバレ。

死んだ息子が帰ってくるかと思ったら帰ってこなかったという部分では、スティーヴン・キングの「ペット・セマタリー」がキング的に「そうやないやろ!」とアンサーを出した作品かな、と思ったんだけど、帰ってこなかったら帰ってこなかったで、息子が死んだのが偶然なのか、それとも猿の手のせいなのかがわからなくてこわい。

息子が死んだときの息子の会社が賠償金(にしては安い?)を持ってきたくだりが、必然性を演出しているのが怖い。

魔術なのか、偶然なのか。

残されたのが老夫婦という寂寥感が救いの無さを感じてしまう、もともとの浅はかでやや高慢な気質を思うとさらに悲しさがある。

こりゃあ名作だわ、そういう趣の作品ではないのに夜トイレに行くのが怖くなってお婿についてきてもらうわと満足感を味わいました。

やっぱり怖いっていうより、絶望感が強い。

 

一日後。

 

お婿とこの話をしていたらなんだか齟齬があったので自分が重要なところを読み逃している疑惑が発覚。

ウィキペディアで調べたら、老夫婦のうちのお父さんのほうが3つ目のお祈りをしていた。私、そこを見落として「3つ祈れるのに2つだけで、しかも開けたらアレだったのはなんだかなあ」と思っていたんだけど、祈っていたらしい。で、ウィキペディアではなにを祈ったか書かれていたけれど、私が読んだ本文の方はそこは明確に書かれておらず、今どきで言うところの「おわかりいただけただろうか」程度の匂わせだった。

 

そらー余計こわいわ。

 

なんで重要なところを読み飛ばすかなあ…でもよかった。

しかし、こういうことを考えても仕方がないんだけど、世界中の誰もが幸せになれる世界を願ったら猿の手はどう叶えようとするんだろうな?くだらない私欲を満たそうとするから見返りが悲惨だったのだけど、曇りなき眼を持つアシタカくらいの人がなにかを祈ったらどうなっただろう?

そういう人には渡らないブツなんだろうな…

先週の #まんぷく (第14週目)

 釈放後でこの週は2話のみやんね。

連続テレビ小説 まんぷく Part1 (NHKドラマ・ガイド)

連続テレビ小説 まんぷく Part1 (NHKドラマ・ガイド)

 

 団時朗さんが今度は日本人役で出ていらっしゃる…

正月休みを挟んで振り返りとタカちゃんの大阪大学進学(ってどえらい頭のいい子だな)と池田信用組合の話でゆったりと尺を使った印象。タカちゃん大きな目が可愛くて衣装も似合っていて好きだなあ。真田丸でも「たか」さんで棚ぼた的な展開で信繁さんと結婚できたのがすごかったな…夫に恵まれる役を演じがち女優さんだ。

 

また美味しい話が舞い込んだので胡散臭いなと思ったのだけど、今日の時点で8年は安泰だったのがわかっているのでね。どちらかというといまだと天下り職って感じがするよな、信用組合の理事長って。現役の人がやる仕事じゃない。

いい仕事とはいえ発明家の萬平さんがくすぶるのはもったいないよなあ。

 

でも理事長という肩書きにあっちゅーまにテンションが上がるすずさん、好きです。松坂慶子さんの笑顔が見られるだけでいいドラマだよ…

ムショ帰りが勲章になるのって893な世界やんな。

カメラワークにもこだわって理事長職に乗り気のすずさん、ちゃんと萬平さんの本質を見据えて肩書より向いた仕事を推す忠彦さんとそれぞれの人柄の深さ浅さがこの反応だけでわかりやすく、やっぱり忠彦さんは素敵な人だなあと。

 

「婿が、理事長に、お願いされてるのよ?」からの無職三連呼の言い回しが劇的で好きです。

 

からの、おでんをつつく美男ふたりよ。

「世の中の役に立つ」というキーワードで心惹かれた萬平さんの流し目、見られながらおでんに注目する真一さんという構図…絵になるなあ。相変わらず真一さんの話し方が柔らかくて、萬平さんが相談したいのもわかる気はする。世良さんを選ばなかったのが可笑しい。

 

そして夢枕に座ってる咲姉ちゃん…この夫婦いいコンビだな。

このときの咲姉ちゃんは晩年近くの落ち着いた姿だ。前に出たときはポニテが可愛かったなあ。

咲姉ちゃんを通して自分の本心を透かせる手法はこれからも見られるといいな。克子姉ちゃんが会えないのはあんまり思いつめないからじゃないかしらん。ハッキリした竹を割ったような人。

 

で、単なる調子の良さそうな人なだけ?の団時朗さんに土下座もされて美男義兄弟の信用組合への就職が決まったんだけど。

次週予告では安定のトリックスター世良さんも出るみたいだし、忠彦さんもちょっと不穏だしで平穏無事にはいかなそう。

視聴者の皆さんは萬平さんとともに艱難辛苦を乗り越えてきたせいか、「また下り坂じゃ」「またなにか起こる…」と身構えているし、波乱万丈の波乱が心配になる性分になりがちになっているのがちょっと可笑しかったり。

 

濱田マリさんに見える牧瀬里穂さんとか画像検索して堪能してほしいほどにとんでもなく美しい加藤雅也さんがコメディリリーフで出演されるとか贅沢。

ここからどうやってインスタントラーメン開発に進むのか、ますます楽しみですねえ。